まえがき
2021年1月9日。日本語ミラー配信(AGDQ2021)で目隠し16枚RTAを解説した。
次回解説するに向けて、『前回の解説の課題確認』と『今回の課題』と『所感』をまとめておく。(備忘録となる)
前回の解説の課題確認
『SGDQ2020での振動版TASの解説』が前回に当たる。この時に挙げた課題は2つ。
(1) インターバル用の雑談をあまり用意していなかった点
(2) コメントを全然読めなかった点
結論を言うと、今回はこれら課題をうまくクリアできたと思っている。以下でそれぞれの課題の取り組みをまとめる。
(1) インターバル用の雑談をあまり用意していなかった点
⇒ 追加情報を準備することでインターバルを埋めることができた(◎)
今回もいつも通り、以下3つのことを準備した。
・カテゴリなどの基礎情報の解説
・注目してほしいポイントの解説
・解説上の注意点や宣伝など
それに加え、今回は以下2つのことを準備しておいた。
・実際の走者のインタビュー的なやつ
・目隠しに関する雑多ネタ
この追加準備のおかげで、10分前後のインターバルをうまく埋めることができた。
個人的に、『実際の走者のインタビュー的なやつ』は使い勝手が良かったので、今後もやりたいなと考えている。
ちなみに、インタビューという発想は、以前解説&実況した『16枚RTA初心者大会』から来ていて、あの時に「インタビューって時間埋めるのにめっちゃ良いな」って思ったのでやってみた。
(2) コメントを全然読めなかった点
⇒ 質問時間を意図的に作り解決した(◎)
今回は、前回考えた解決法『質問時間を意図的に作る』を実際にやってみた。
具体的には、
・インターバル中に1回
・第1クッパ終了時に1回
・走り終わった後に1回
の計3回、質問タイムを入れてみた。結果、前回よりもたくさんの質問コメントを拾えたので、個人的には満足している。
今回の課題
今回、自分の解説の配信を見返してみて、1点だけ気になったことがあった。それは自分の声が若干ハウっていたことだ。
過去に『AGDQ2020』と『SGDQ2020』を解説した時は問題なかったので、Discordのマイク設定の問題だと思われる。
今回、Discordのマイク設定を見直してから挑んだので、おそらくそれが裏目に出てしまったのだろう。
次回は、ハウってないことを入念に確認した上で挑もうと思う。
その他は、特に課題は感じなかった。一応、気づきとして、「自分の声(解説)が本家画面よりも若干遅れてるんだな~」っていうのを感じたぐらいか。
所感
★まず解説自体の所感から。★
実は、かれこれ2年ほど日本語ミラー配信で解説させていただいている。その度に生まれる課題をクリアしてきた結果、ようやく解説のひな型ができたのではないかと思う。
ひな型を作れるぐらいまで解説し続けられていることは、自分自身が驚いているし、また、日本語ミラー配信の運営さんや常連の視聴者も驚いているのではないだろうか。
これは1つの成果として、胸に留めておこうと思う。
余談にはなるが、『RTA解説へ取り組むこと』を軽視しているプレイヤーも世の中には居ると思うが、私はバリバリ取り組んだほうが良いと考えている。
なぜかというと、面白い解説を目指すのには超難しい点が1点あり、それを訓練できるからだ。そして、その訓練の結果をRTA活動以外にも活かすことができるのである。
で、その超難しい点というのは『説明』と『熱意』のバランスである。
『説明』というのは、
「ここでは、〇〇というバグ技を使って、壁を抜けるんですよね」
のような、何をしているかを説明するもの。これだけだと、視聴者は「へえ~」とはなるが、そこまでしか感想を抱けない。
では、心を揺さぶるぐらいの面白い解説をするのに何が必要なのかというと、『熱意』である。人によっては『パッション』と呼ぶ人もいる、勢いみたいなアレのことだ。
「ここで壁抜けするんですけど……、決まるかな? ああ、決まった!!!」みたいな、視聴者の心を揺さぶるあの『熱意』。
もちろん『熱意』だけでもダメなのだが、「この両方をバランスよく解説に吹き込むことで、どんな視聴者にも楽しんでもらえる(はずだ)」というのが私の持論だ。
↑ 最近『好きなものを「推す」だけ。共感される文章術』という本を読んだのだが、その本にも同じようなことが書かれていた。
つまりは、
・理屈過ぎない / 説明だらけにならない
・熱意だけで説明が無い / 実況になってしまっている
――このバランスを取る訓練ができるのが『RTA解説』なのだ。
で、この『説明と熱意のバランス』を訓練すると、例えば、誰かに何かを提案する時に使えるのである。
★続いて、今回の目隠し16枚RTAの所感。★
今回も、数多くのコメントをいただけたので安心した。
リアルタイム視聴者数が多くても、コメントが少ないと「いまいちなのかな」と感じてしまうので、コメント(反応)をもらえているということは、悪い解説ではなかったのだと思う。
特に「解説が無かったら、見ても何してるか分からなかった」的なコメントを数多くいただけたのは、解説者としてはうれしい限りである。
(目隠しRTAは物珍しいRTAなので、おそらく解説が無かったとしても、コメントがたくさん来ていたと思うが。)
また、目隠し16枚RTAを学んでみて、『目を隠さない場合で音をもっと使えないのか』という可能性に気づけたのも大きい収穫だったと思っている。
以上が、走り書きではあるが、解説振り返りとなる。