まえがき
先月、『ESA Summer 2019』というヨーロッパのRTAイベントがあった。
このイベントにて、『120枚RTAがあるらしい』『日本語ミラーにて解説募集している』と聞いた私は、せっかくなので解説することにした。
最初に行なったマリオ64RTA・cheese氏等の説明と、最後の宣伝以外は全部アドリブなので(とは言っても解説練習は5回以上通しでやったが)、結構脱線してしまったり、間違えたことを話してしまった。
なので今回は、解説を振り返って気づいた『間違えていたこと』と『一応の補足』を話す。(気になったところのみ)
興味のある人は以下のアーカイブを見るべし。
※今回紹介するスクショは全てこのアーカイブからとなっている。
順番に見ていく
一番最初の音源の話
まず一番最初。音源の話をしたが、画面の位置が悪くて意味が分からなかったと思うので補足。
ファイルセレクト画面にて、『ステレオ』『モノラル』『ヘッドセット』のうち1つの音源を選択できる。
このうち、ちょっとでも処理落ちを減らしたいなら(分かっている人なら)、『モノラル』を選んでいる、ということを話したかった。
※デフォルトは『ステレオ』。
Wilko氏の説明
話すつもりがなかったのに話してしまったので、とんちんかんなことを言っていたと思う。
この人は、基本的には毎日マリオ64RTAをやっているプレイヤーで、いずれは世界記録を取りにいくつもりらしい。
Wilko氏のTwitch: https://www.twitch.tv/wilko
バッタンキングのとりで『ぶっこわ』
「本来は大砲で壁を壊して取るスターだけど、壊さないで取る」が抜けていた。
大体の人が知っていると思うが、一応補足。
バッタンキングのとりで『100枚赤コイン』
木の棒までが100枚赤コインの前半戦、木の棒以降が後半戦という意味で、「後半戦はより早く行けるほどタイムが早くなる」みたいなことを口にした。(気になったので補足)
バッタンキングのとりで『とりでてっぺん』
「最後の3段ダイブは、2段目を小さく出して、ギリギリで足場に乗って3段ダイブを出したほうが早い」ということが話したかった。(振り返ってみて、誤解されそうな感じで話していたので補足。)
とりでを出た後に話した「柵ひっかけあたりからジュゲム近目のカメラを使っているが、これは処理落ちを軽減するためである」は、このとりでてっぺんの話だったが、ちゃんと伝わったかは不明。
ボム兵の戦場『シークレットスター』
意味は通じたと思うが、このパートの最初で話した抽象的な説明が間違えていた。
正しくは『前回の羽使用時の着地の傾きが保存され、次の羽使用時の最初にその傾きが再現される』仕様がある。
ボム兵の戦場『空島スター』
左から見るカメラ(C左)で処理落ち軽減をしていることは分かったと思うが、その後の説明が良くなかったと思うので補足。
このスターは、スター取得後マリオダンス時のカメラが決まった方向を向くスターとなっていて、ダンス中の処理落ちは回避できない(ということを言いたかった)。
ボム兵の戦場『100枚赤コイン』
「空中67枚で終わったので杭3つとクリボー1を回収」みたいな話をしたが、本当は杭3つと+2枚回収、の間違いだった。
闇にとける洞窟『100枚赤コイン』
話が色々彷徨っていたのでまとめると、
・赤コインスター(アイクンコイン)を後に取るルートは、乱数によるタイムのブレは減らせる。しかし、最速を出すことができない。(本番でやっていたルート)
・赤コインスター(アイクンコイン)を先に取るルートは、乱数によるタイムのブレが大きい。しかし、乱数が良ければめちゃくちゃ早いタイムが出る。
・赤コイン8枚目を取得する段階で、カメラをうまく利用してアイクンの青コインがどこにあるかチェックする。
こんな感じ。
ファイアバブルランド『赤コイン』
「最後C左を2回押す」と話したがボタンが逆だった。正しくは、C右を2回押して右から見るカメラにすると処理落ち0.5フレームを100%回避できる。
ファイアバブルランド『リフトツアー』
ATにぶつかったのかと思ってそう話したが、よく見てみたら2段目着地で踏み外しているだけだった。
さむいさむいマウンテン『雪だるまスター』
言葉が抜けていて分かりにくかったと思うので補足。
ここは最初の雪だるまに話しかけるまでが重要&タイム差の出る場所となっている。雪だるまと一緒に滑るところはミスしない限りタイムは一緒。
テレサのホラーハウス『ボステレサスター』
解説が追い付いていなかったので補足。
ドアを開けるアクションなく抜けるテクニック(ドア抜け)は2か所のドアでできる。攻める人なら2か所両方とも、安全を取る人なら1か所だけ、等、人によって違う。
本番では、最初のドア抜けのみチャレンジしたが失敗。
ドア抜けとは別の話で、最後の2匹のテレサを倒す時、透明帽子の箱を壁キックすることでテレサを1秒ちょい早く顔を出させるテクニックを使っている。
ウォーターランド『100枚赤コイン』
cheese氏のセットアップ(位置調整)が早いと話したのは、最後の赤コイン8枚目前の3段ダイブの話。(一応補足)
ウォーターランド スターを取る順番について
色々話したがまとめると以下。
前提:
ウォーターランドの入り直しは、潜水艦スターを取る前のほうが早く戻れる。(ウォーターランドの入り口(水の絵)が手前にあるため)
よって、処理落ちを考えない場合は、潜水艦スターをできる限り最後に回したほうが総合的なタイムは早くなる。
実機(N64)の場合:
潜水艦を出したままだと、潜水艦エリアにあるスターでがっつり処理落ちしてしまいかなり遅くなる。
ゆえに、実機(N64)でRTAする時は、潜水艦エリアのスターは潜水艦スターより後に回すことで、総合的なタイムを早くしている。
VC(ヴァーチャルコンソール)の場合:
処理落ちをほぼ全部無視できるので、潜水艦スターより前に潜水艦エリアのスターを取ったほうが良い。
VCがなぜ実機とは別物なのか
解説した時は『(ざっくり言うと)処理落ち回避・軽減の概念があるから』と話したが、一番の理由は『VC(U版)だとロードが短くてそれだけで数十秒変わるから』である。
話忘れたので補足。
みずびたシティー『100枚赤コイン』
ダウンタウンに到着してからの解説がグダグダだったので補足。
「赤コイン1枚目前にジュゲム視点にして処理落ち回避」と話したが、これは以下の場所の話である。
続いて、「8枚リングを右から2回に分けて取る」のは以下の場所の話。
チックタックロック『針の先』
「左から見る視点で処理落ち回避している」の意味は以下の場所の話。
テクニック名の由来の話(以下の画面あたりで話した話)
「高い高いマウンテンのしげった(テクニック)は、シゲルさんが初めて成功させた技」と話したが、初めて決めた人は別の人らしい(?)。
ウォーターランド『潜水艦スター』
「着水する瞬間にRボタンを2回押している」の意味は以下の場所の話である。たぶん伝わらなかったと思うので補足。
炎の海のクッパ
「端を走る」の端とは、以下の画面でいう奥の灰色の細い足場のことである。
端を走る際のカメラの作り方の話をしたが、大した話ではないので、意味が分からなかった人は忘れてもらって良いと思う。
ケツワープ(BLJ)の話
「より早くセットアップする(幅跳びする)のが重要」と話したが、それに加えて、より早く階段にひっかけるのも重要。言い忘れていたので補足。
反省点
① 質問コメントが全然拾えなかった。もうちょっと解説量を減らしてコメントを拾うようにしたほうが良かったかも。
② テクニックをやったかなり後に補足を入れる方式は良くなかったと思う。
例えば、とりでステージを出たところあたりで「(砦のてっぺんスター)C上で処理落ち軽減してる」みたいな話をしたところとか。
他ゲームの解説者を聞いて思ったが、こういう解説の方法は分かる人しか意味が分からないし、補足を入れることで不要な混乱を招く可能性があると感じた。
③ 後半になるにつれて処理落ち回避の話ばかりになってしまった(ルート自体の話をあまりしていなかった)ので、今後は気を付ける。
④ (事前に話は聞いていたが)まさか16枚RTAをやると思っていなかったので、16枚の解説がかなり雑だった。(120枚RTAで体力を使い切ってしまった)
最後に
他に気になったところを見つけたら追記する予定。
次はもうちょっとうまい解説をするつもり。マリオ64RTAを語れる場は貴重なので、今後もマリオ64RTA解説枠があったら積極的にやる。(宣伝する)
日本のマリオ64RTAイベントも解説枠あるならやる。(Discordチャットください)