まえがき
1996年に発売、2000年代(?)からRTAが流行り出した"スーパーマリオ64"。
既に発売から20年以上経っているのにも関わらず、程よくバランスの取れたステージ達のおかげもあり、2019年現在も、様々なアイデアが出続けている。
今回は、現在どのようなアイデアが出ているのかを伝えると共に、使えそうなアイデアを取り入れてもらうことを目的に、アイデアをまとめた記事を書くことにした。
このまとめでは、2019年1月~2月のアイデアで特記するべきアイデア(解説動画等も含む)をまとめている。情報源は以下となる。
① 自分の動画
② SM64Speedrunサーバの"#gameplay_idea_discussion"チャンネル
③ その他見つけた動画等
これらのアイデアはできる限り『100% credit wiiki』にあげている(つもり)なので、興味のある方は以下のURLをチェックしてほしい。
100% credit wiiki: SM64 100% credit
なお、今回のまとめは全部で4記事構成になっており、この記事は3記事目に当たる。
1記事目: 【マリオ64 RTA】アイデアまとめ①(2019年1月~2月) - うさむねhello.work
2記事目: 【マリオ64 RTA】アイデアまとめ②(2019年1月~2月) - うさむねhello.work
4記事目: 【マリオ64 RTA】アイデアまとめ④(2019年1月~2月) - うさむねhello.work
ぼくの評価指標
各アイデアに対して、ぼくはどう思ったかを以下の指標で表す。
① 有用性(★の数が多いほど有用)
『このアイデアは今すぐにでも使える』と思ったら★★★★★を付ける。
② ポテンシャル(★の数が多いほどポテンシャルが高い)
『このアイデアは改善の余地がある or 今後改善されれば使えるものになる』と思ったら★★★★★を付ける。
ただし、あくまでぼくの指標なので、参考程度に見てほしい。
みずびたシティ
1. 100枚シークレットスター 2匹目のアメンボの倒し方アイデア1
WDW100sec 2nd skeeter ignore RNG idea - YouTube
有用性 ★★★☆☆
ポテンシャル ★★★☆☆
このアイデアは、導線を変えることによって、2匹目のアメンボの乱数を無視するアイデアとなっている。
かなり安定するアイデアなのだが、ひとつだけ欠点がある。それはタイムが微妙なところである。普通のやり方と比較すると以下となる。(早い順)
普通のやり方で乱数が良い < 普通のやり方で乱数普通 <= アイデア < 普通のやり方で乱数最悪
乱数が悪くない限りは普通のやり方のほうが早いので、例えば、一発通しの時なら有用なアイデアかもしれない。なお、このアイデアの話は以下の記事で取り上げている。
記事: 【マリオ64 RTA】2匹目のアメンボさん 1 - マリオ64が好きな人が暇つぶしに読むブログです
2. 100枚シークレットスター 2匹目のアメンボの倒し方アイデア2
有用性 ★★☆☆☆
ポテンシャル ★★☆☆☆
このアイデアは、先ほどのアイデアの続編に当たるアイデアとなっている。
導線は先ほどのアイデアと同じなのだが、アメンボをダイブで倒して、青コイン回収中に一緒にアメンボのコインを回収するというアイデアである。
タイムは早くなるのだが、コインの回収率が下がるので、微妙なアイデアだとぼくは思う。
3. 100枚シークレットスター 2匹目のアメンボの倒し方アイデア3
wdw 2nd skeeter idea - YouTube
有用性 ★★★★☆
ポテンシャル ★★★★☆
このアイデアは、2匹目のアメンボをより良い位置で倒すために、導線を変えるアイデアとなっている。
詳しい内容は以下の記事で話しているので割愛するが、ぼくは今のところこのアイデアが一番ポテンシャルを秘めていると思っている。
記事: 【マリオ64 RTA】2匹目のアメンボさん 3 - マリオ64が好きな人が暇つぶしに読むブログです
高い高いマウンテン
1. 100枚スター 一番上の橋の5枚列アプローチ1
https://twitter.com/unnkomoraseyo/status/1098587454016122881
有用性 ★★★★☆
ポテンシャル ☆☆☆☆☆
これは新たなアイデアではない(120タスと同じ)のだが、以下のように横の壁を蹴って上の橋に上がるアプローチとなっている。
失敗した時のリスクが大きいのだが、成功すればタイム短縮できるので、100枚スターのワンスターやガン攻めする時等で有用だと思われる。また、内容によっては、タスクでも使えると思う。
2.100枚スター 一番上の橋の5枚列アプローチ2
TTM 100 Slide Entry Comparison - YouTube
有用性 ★★★☆☆
ポテンシャル ☆☆☆☆☆
このアプローチも先ほどと同じく新しいアプローチではない(昔からあった)が、こっちのほうが先ほどのアプローチと比べて簡単にできるということで動画で紹介されている(んだと思う)。
ただ、それなりにリスクはありながらも、先ほどのアプローチと比べてタイムは遅いので、中途半端なアプローチなんじゃないかと思っている。
ぼくとしては、ワンスター等で使うなら1番目のアプローチのほうが良いと思う。
先にあげた2つのアプローチは、昔からあるアプローチで、当時は『こんなのできるわけない』と思われてたのだが、プレイヤーの腕の向上によって『できるんじゃね?』ぐらいにはなった。
このように、昔は難易度等の理由で没案とされながらも、今のプレイヤーの実力なら使えるかもしれない、というアイデアもあるので、昔のアイデアを掘り起こす作業は意外と重要だとぼくは思っている。
ちびでかアイランド
1. シークレットスター 4つ目のシクレで一段ジャンプアイデア
secrets 1793 singlejump [TAS] - YouTube
有用性 ★★★★☆
ポテンシャル ☆☆☆☆☆
このアイデアは、4つ目のシクレを一段ジャンプで取って、そのまま上の足場に乗るアイデアとなっている。
この動画はワンスター向けのものなのだが、RTAのアプローチ(三段ダイブ)でもこれを使うことができる。
ただ、色々な人がチャレンジしているのを見た感じ、『このアイデアのほうが良いと感じた人』と『普通のやり方(幅跳び2回)のほうが早くて安定する人』で二極化しているようなので、実際に試してみて使えるなら使う、というのが良いと思われる。
2.100枚レーススター 120枚RTA向けリアルタイム算出
SM64(JP) - THI 100 + Koopa Race 1'40"20x - YouTube
有用性 ★★☆☆☆
ポテンシャル ★★★★☆
この動画は、ちびでかアイランドで100枚レースの組合せをしている動画となっている。
この組合せが発見された当初は、『ワンステージRTAなら使った方がいいけど、120枚RTAだと微妙』というぐらいだったのだが、ルートの改良やプレイヤーの腕の向上等があり、現在では、『わんちゃん120枚RTAでも使えるんじゃないか』ぐらいまで来ている。
あとひとつメリットのあるアイデアが出てくれば、即採用だとぼくは思っている。
なお、ちびでかアイランド100枚の組合せの話も、記事を書いたことがあるので、興味のある人はぜひ読んでみてほしい。
記事: 【マリオ64 RTA】ちびでかアイランド100枚の組合せは何が最適なのかを考察 - うさむねhello.work
むすび
今回は、2019年1月~2月のアイデアまとめのうち、『みずびたシティ』『高い高いマウンテン』『ちびでかアイランド』の一部のアイデアを紹介した。
このブログの他の記事を読んだことがある人は、既に知っているアイデアが多かったかもしれない。
次回は最終回で、『チックタックロック』や『レインボークルーズ』等の3階ステージのアイデアを紹介する予定である。